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ライフスキルスクール
今回は、更年期についてです。
これから更年期を迎える方、今更年期の時期にある方にお伝え出来たらと思います。
更年期と聞いてどの様なことを思い浮かべますか?
更年期と聞いて思い浮かべるのは、閉経やイライラ、ホットフラッシュなどを思い浮かべるのではないでしょうか?
更年期とは、閉経前後5年の計10年の時期を言います。 更年期はホルモンバランスが崩れるだけじゃなく、ライフイベントとしても子供がいる方にとっては子供が巣立つ時期であったり親の介護や仕事では役職をもって働いており様々なストレスが掛かる時期でもあります。
これから更年期を迎える方や更年期の方には、今後の生活の質を落とさないための対処方法を事前に知識として知っておく事は大切な事だと思います。
私は病院勤務していた時に更年期症状で悩んでいる方やこれから更年期を迎える方には、更年期期障害(卵巣欠落症状)についての説明とその治療法についてを説明する様にしていました。
更年期症状には様々な症状があり、症状以外にも先ほどお伝えしたように様々なライフイベントやストレスが関係してくる場合もあります。また、自分自身でも分からないうちに症状が出ていたりホルモンバランスの変化で気持ちの浮き沈みがあり生活もままならないかたもいます。
更年期だから仕方ないと思っている方もいらっしゃると思いますが、生活習慣の改善や病院に受診して治療を受けることで症状を和らげることができます。また、更年期症状だと思っていたら違う病気が発見されたという方もいます。 少しでも思い当たる症状がある場合には病院へ受診することも一つの手段だと思います。
10代の妊娠では、特に学生であれば妊娠継続したことによって学業が継続できるのか?ということや親に妊娠したことが言えないという問題が出てくると思います。学生であることや親へ妊娠したことを伝えなくてはいけないこと以外にも、出産・育児となった時の経済的な問題、パートナーに妊娠したことを告げたら別れを切り出されたや連絡が取れなくなったなど様々な問題も起こることもあります。
望まない・意図しない妊娠が起こってしまう背景には、性教育が行き届いていないのも一つの要因だと思います。正しい避妊方法や避妊に失敗してしまった場合の対処方法、妊娠してしまった時にどうすればよいかなどの知識があるだけでも、その人の今後の人生は大きく左右されると思います。もし、中絶できる期間が過ぎてしまったとしても育児が難しいのであれば、養子縁組するなどの選択肢もあります。妊娠したことを親に言うことは、怒られると思うと怖かったりしてなかなか言い出せないことだと思います。言い出せないうちに中絶できる期間を超えてしまったということもあるかもしれません。親に相談できなかったとしても、妊娠してしまった場合や妊娠の可能性があるときには『にんしんSOS』という相談窓口もあるので、適切な対応をとってもらえます。
もし妊娠して中絶を選択したとしても決して中絶を選択した自分が悪かったと思う必要はありません。学校で『命を大切にしましょう』と教わり中絶は悪いこと思うかもしれません。ですが、経済的にも精神的にも安定していない状態で育児していくことが将来的に虐待や貧困につながることもあります。望んで中絶をしたかったわけではないと思います。中絶が原因で、精神的に不安定になってしまう人もいますし、次の妊娠に対して不安を感じる人もいると思います。身体的も精神的もダメージが強い。
ただ、中絶は決して悪ではないということを覚えておいてほしいです。
日常の中不調で病院に行く事はよくあると思います。私自身、LGBTの当事者として医療従事者として働いていますが日常生活や医療の場面でも理解のない発言があると感じています。
医療者の何気ない一言で当事者は、医療から遠のいてしまいます。
私が経験した場面でも、病院に来た際に対応したスタッフが「身体は女だけど、見た目は男」という言動をみて憤りを感じました。また、自分が体調が悪く病院受診した時に「旦那さんですか?本人さんは来られないのですか?」と言われたこともありました。
私がLGBT当事者として思うことですが、産婦人科受診では特に性に関わる診療科だからこそ配慮が必要だと思います。
例えば、レズビアンの方では問診表の性交経験がありますか?という項目に違和感を感じる方がいたり性別適合手術を受けてないトランスジェンダーであることで婦人科受診を断られたりするケースもあります。また、ジェンダーに関わらず性に対して嫌悪を抱いている方や性暴力を受けた経験がある方などもいるため様々な方がいることを含めた配慮が必要であると思っています。
産婦人科以外でも同性パートナーが病院受診した際や入院した際に、面会を断られるケースもあります。
病院により対応は異なると思いますが、問診表の性別欄を無くしたり診察の呼び出しの際は番号で呼び出しをする、患者からカミングアウトを受けた際にはどのような対応を取ったらよいか患者に確認するなど柔軟な対応が必要となります。
医療者が正しい知識を持ってもらうことで、セクシャルマイノリティの方を含め様々な方が必要な医療を必要な時に受ける人が増えると思います。
婦人科へ受診すると聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。
私自身、看護師として婦人科に携わるまでは婦人科子宮がん検診や性器出血・性感染症など縁があまりないような診療科だなっと思っていました。そして、婦人科の受診と聞くと内診台で足を広げて診察を受けなければいけないと言うイメージが強く出来ることなら受診しなくて済むようにしたいとも思っていました。
婦人科看護を学び、実際に入院する婦人科で入院する患者さんと接する中で、知識がなかったり婦人科への受診のハードルが高いからこそ受診が遅れて手術が必要な状態になっている方がいることを知りました。
例えば、
・健康診断で貧血を指摘されていて生理の量が人より多いと思っていたが長年放置していて数年経った後に子宮筋腫と指摘された方
・生理前になるとイライラして、生理痛も酷く寝込むこともあったけど何とか市販薬で乗り切っていた 等
思い当たることがあるけど病院に行くほどではないと思っていたり、生理について友人や両親と話をすることなどもなく必要な知識を得る機会がなく過ごしていると自分のカラダが異常な状態であっても異常な状態であると分かっておらず、なかなか婦人科へ受診するタイミングを逃してしまうこともあります。
生理の量が多いなと思う方や日常生活に支障をきたすような症状のある月経に関する症状・更年期に関連した症状がある場合には婦人科のある病院に受診するのも一つの方法であることと、受診をして治療を受けることで症状が改善して生活の質が向上することも!
性教育について勉強して6年程になりました。
最近は性教育についてのSNSや YouTubeでの情報発信や性教育関連の書籍も多くなってきたと思います。ですが、まだまだ性教育=エロや妊娠・性感染症と認識している方もいるように感じます。
私自身もそうですが、学校で受けてきた教育では妊娠や性感染症などを学ぶことが中心で性教育を何故勉強する必要があるのかが最初はわかりませんでした。
ですが、性教育を学んでいく中で学生時代に学習してきた妊娠や性感染症のことでなく性教育は自分自身についてや相手との関係性についてなど性に関すること以外にも学ぶことができる人権教育だと思います。
性教育に関する知識をもっていくうちに、何故こんなに大切なことを学校や親から教わることができなかったのかや正しい知識がなかったからこそ悩んでいた時もあったため今までの人生を損していた気持ちになりました。
知識を得ることは自分を危険なことから守る盾となると思います。
少しでも多くの人に正しい知識をもってもらい、自分が思い描いていた人生を送ることのできる手助けをしていきたいと思います。
ここ数年でLGBTについてメディアでも見聞きすることが増えて、有名人(俳優やアーティスト)がカミングアウトをしたりと認知度も増えてきていると思います。
今回は、LGBTについて聞いたことがあるけど実際よくわからないと思われる方もいらっしゃると思うのでLGBTを含む性の多様性についてをお伝えしていきたいと思います。
L(レズビアン):性自認が女性で女性に恋愛や性愛の感情を抱く人
G(ゲイ):性自認が男性で男性に恋愛や性愛の感情を抱く人
B(バイセクシャル):自分と同じ性別、異なる性別、どちらの人にも恋愛や性愛の感情を抱きうる人
T(トランスジェンダー):出生時に指定された性別と性自認が一致しない人
他にも、あまり聞きなれないと思いますがAセクシャルやXジェンダー、Q(クエスチョンニング)など聞きなれているLGBT以外にも多様な性があります。
LGBTの人口は8%程度くらいの方がセクシャルマイノリティと言われています。8%と言われるとイメージがつかないと思いますが、左利きの方や鈴木・佐藤・田中という一般的に有名な苗字の方と同じくらいの人数の方がいると言われています。
身近にLGBTの方がいらっしゃる方や当事者の方もいると思いますが、LGBTの人と出会ったことがないと思っている方もいるのではないでしょうか?
ですが、実際にはいたとしてもカミングアウトを受けてないだけで気づいていないこともあります。
LGBTについて知ることは、身近な多様性について知るきっかけとなることも。